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「リストに載った委員長だから言うけど、
俺たちは人間じゃないんだ」
「は?」
さっきから「は?」とか「へ?」とか単語の疑問符しか言ってないな、と思ったルリだが、疑問しか浮かばないようなセリフが飛び出てくるのだからしょうがない
「人間じゃない、って……。じゃあ夕月くんは何なのよ?」
「生き物だよ」
「それは分かるわよ!!」
当り前の言葉を言われてルリは思わず声を上げた
それに続いてか月影は口を開いた
「俺たちが地球上の生物、って理由じゃ不満なのか?」
「不満も何も…!そんなの当たり前すぎて理由になってないわよ。『人間じゃない』って言うんならもっと分かりやすい説明してくれないと……」
「分かりやすい説明………。犬と狼みたいな?」
「は?」
「あぁ、なるほどな…。そっちの方が分かりやすい」
分んないわよ!!
何で突然犬と狼が出てくるのかが分からないために少々苛立ってきた
「いい委員長?生物の授業で『食肉目』の『イヌ科』ってのは習ったよね?」
「そ、そりゃあ……。イヌ科の中に狼とか柴犬とかがあるんでしょ?」
「そう!じゃあ、『ヒト科』には?」
「え……、ホモサピエンスとか…アウストラロピテクス…とか?」
習ってもいないのでとりあえずそれっぽいのを言ってみるのだが…、ここまで口に出してルリは一つの答えにたどり着いた
「……、もしかして……ホモサピエンスじゃない…とか?」
「ピンポーン!さっすが天才!さっすが2-1委員長!いやぁ、全国模試上位の頭脳はさすがだねぇw」
「…なんか凄く馬鹿にされてる気がするのは私だけ?」
「いや?正直に褒めてる。…はず」
「お願い、言いきって」
やっぱり煮え切らない雰囲気に怒りを通り越して呆れ返った
空になったじゃがりこを放り投げて次の箱を開けた夕月は少し真面目な顔でこう言った
「地球上で発見されている生物は、微生物も含めてわずか1%しかいないんだ…。これだけ高度な科学技術を使ってもまだ99%が未発見のまま。どうしてか分かる?」
「………、どうして?」
答えることが出来ずに素直に聞く
「発見されないように、見張ってるからだよ」
「え?」
そして、話を続けた
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