磁石

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※健君とちゃんなかの視点交互で書いてあります Side.T 雑誌のインタビューを終わらせ、スタッフのあいさつ等を適当に答えながら早足にスタジオから出る。あー面倒くさい、早く帰りたいんだよね。今日は家に恋人の優一が待ってるんだから。 「さてと、帰りますか」 着替えも済ませ外に出ると、家で待っているハズの優一が居た。 「あ、健君っ!お仕事お疲れ様ー」 パタパタと小走りに駆けてくる姿はなんとも言えない可愛さ。強いて言うなら小動物かな?…じゃなくて! 「ちょっと、優一!?ずっと外で待ってたの?今日はオフだったんだから休んでれば良かったのに…」 「そ、そりゃ俺だって…休もうと思ったんだけど…」 そこまで言うと顔を赤らめる優一。なになに、この可愛い反応は。 「だけど…?」 耳元で囁けば優一はすぐに釣れます。俺の教育の賜物だね。 「……俺だけ休んでるなんて嫌だった、し…それに……待ってるの我慢出来なかったから…」 どんどん声が小さくなってるよ、優一? まぁ、俺にはしっかり聞こえましたが。んー…この可愛い子どうしようかなぁ…。 「優一…我慢出来なかったの?」 コクコク頷くのを確認すると楽屋に連れこむ。 多分スタッフは俺はもう帰ったと思ってるから楽屋に入っては来ないだろうし、丁度良いかなって。 「……た、健…君?」 「首なんて傾げて可愛すぎ、優一…。覚悟してよね?」
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