健君の策略

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「それはね、優一君」 もう、焦らさないで早くしてよ! 「自分の首を見れば分かるよ」 鏡貸してあげる なんて用意周到だね、健君 健君から借りて鏡を見てみると… 「……な、何コレッ!?まさか…」 少し涙出そう、何で気付かなかったんだろう… 「うん、その〈まさか〉だよ優一」 「何で痕なんてつけるのっ…!?恥ずかしくて外行けないよ!」 「優一、ここ外だから」 ……あ。そうだった!! 「…っもう健君なんて知らないよ、ばかぁっ」 走ってこうとしたのに腕を健君に掴まれて… 「だからネックウォーマーあげたんでしょ。気付きなさい」 耳元で囁かれる 少し嬉しかったけど… 「……健君、それって痕つける気満々だった。ってこと…?」 少し嫌だな… 痕なんてつけたら仕事できないよ 「うん、だって優一は俺のだし。誰かに取られたら嫌、ってか取った相手に命はな…」 「はいはい、ストップ!分かったからー」 結局は俺健君に愛されてるってことでしょ? 「…健君」 にこりと微笑む健君 「今日は俺…(恥ずかしいの我慢するの)頑張る!」 健君は一瞬びっくりした様な顔をした後… 「じゃあ今夜はいっぱい頑張ってもらおうかな、優一に」 何でそうなるのっ…!? 俺頑張るしか言って…あ。 「そっ、そそういう意味じゃないよ…!!」 慌てて修正するけどもう手遅れ 健君の家の目の前です… 何とかなんないかなぁ、なんて 「今夜は寝かせないから、優一」 願いは叶いそうにありませんでした 次はあとがきとオマケですよ
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