はじまり

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とりあえず外に出てみる。 深夜の空気はひんやりしてた。 薄暗い道に目を凝らすと、 そこには見慣れた顔が2つ。 「由利!」 笑顔で手を振る美樹と、 そこから少し離れた場所に立っ ているカケル。 「由利…」 カケルが歩み寄って来て、アタシの服をグイと引っ張る。 おっきい目でカケルはアタシを 睨んだ。 「由利、カケル!!早く行こうよ!!」 「どこに?」 「公園!新年花火大会しよ!! 一人の年越しなんか最悪じゃない?」
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