はじまり

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――――美樹の言うことは、 いつも唐突で …けど、いつもアタシを元気に してくれる。 「……いいね! でも、2人大丈夫なの?アタシは親仕事でいないからいいけど………」 「説得した!ウチの親アタシの 言うことなんでも聞いてくれる から」 「そっか。…カケルは?」 カケルがアタシの腕をキリキリ と掴む。 ……少し痛い。 「へーき」 カケルは小さく呟いた。 美樹を先頭に、アタシとカケル は少し後ろを歩いて公園に向か った。 公園に着くと美樹はプラダの紙 袋から線香花火やらネズミ花火 やらロケット花火やら。 ……とにかく色んな花火を取り 出した。 「よし!やろっか!!」 ほわほわと笑う美樹に、少し前 までの怒りは消えていく。    
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