2529人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
しかし、この日の
集会が仇となり
先輩たちに目をつけられる事になってしまった…。
はじめは、正直
暴走族とは言えない集団だったかも知れない…。
数日後
僕と一緒に集会をした仲間たちは
先輩たちに・夜
国分高校に呼び出された
その日…僕は
先輩たちには呼び出されなかった。
そして、次の日
僕は、能村の家に
呼ばれた。
僕と集会をした全員がそろうと、まず、能村が重たい口を
開いた。
(能村)
『祐、昨夜、祐以外の全員が先輩たちに呼び出されたんだ…』
(僕)
『それで?』
(能村)
『みんな並ばされて市川に暴走族は
いくつもいらないんだ、俺たちは、祐が頭で走ってたら絶対に許さね~からな?って…
そう先輩たちに言われたよ…。』
(僕)
『そんな事があったのか…』
『俺が頭じゃなけりゃ走ってもいいのか?』
(能村)
『先輩たちは、いいとは言ってはなかったけどさ…』
(僕)
『みんなは、どう思う?』
(全員)
『………。』
『頭は…祐だと先輩たちは許さないし、徹底的に潰されるよ…。』
(僕)
『そうか…わかった…』
『じゃあ俺は頭で走るわけにはいかないな…』
『俺が頭やめたら…候補は?』
(全員)
『能村がいいと思う』
(僕)
『みんな本当にそれでいいのか?』
当時・能村は
東国分中では1番、
慕われ、仲間も多かった。
(全員)
『俺たちは能村が
相応しいと思う。』
(僕)
『そうか、わかった!じゃあ能村が頭で走って行こうぜ!!』
(全員)
『いいのかよ?祐?』
(能村)
『俺が頭でもいいのか?祐?』
(僕)
『全員一致ならしかたないべ、能村が頭で走って行こうぜ!!』
(全員)
『わかった!!』
(僕)
『新しく暴走族を
結成して走って行くのはいいけど…
名前がなきゃな…』
(全員)
『う~ん………』
『鬼 龍 會とかは?』
『少数精鋭の硬派な暴走族って名前が
いいよな!!』
(僕)
『う~ん…
ほかの地元に新しく暴走族が結成されたとして、こいつらは硬派な暴走族だなって名前がいいな…』
『そうだ!!
鬼 龍 會の鬼を悪に変えて
悪 龍 會は?』
例えば
市川 悪 龍 會って
暴走族が結成されたって聞いたら、硬派に聞こえるじゃん?
(全員)
『いいね!悪 龍 會!かっこいいじゃん!』
『悪 龍 會にしようぜ!!』
『俺たちは暴走族をやるなら
硬派下町暴走族を
目指したいからさ!!』
そうして
市川 悪 龍 會は
結成された。
最初のコメントを投稿しよう!