第八章・暴走族・悪 龍 會 結成

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(先輩) 『あっはっは なにコラ?テメエにできるもんなら やってみろ?』 (僕) 『失礼します。』 そのまま後ろも振り向く事なく、僕は 歩いて原付に跨がり走り去った。 腹は決まった。 原付で帰路に向かう最中… 自然と大粒の涙が こぼれてきた。 『何かあったら 俺たちが言ってやるから』と僕に言った 凶悪の先輩たち…。 数ヶ月前まで共に 仲間として走っていた 先輩や・仲間たちに 僕は・いとも簡単に 総スカンを喰らった。 『今まで何のために俺は不良として 暴走族として、先輩たちに気にいられようと、がむしゃらに…俺なりに頑張ってきたんだろう…』 『あんなに入りたかった 市川SPE〇TER…そして実際仲間と 走ってきた…だけどこんなかたちで終わりが来るとは思わなかった…』 僕は・途中で原付を 停めて、しゃがみ込んで泣いた。 怒りよりも、悲しさと悔しい気持ちのほうが大きかった。 この日は・一日中 脱力感に襲われたのを今でも覚えている。 そして・文明たちは この位の時期をめどに 暴走族・市川 SPE〇TERを 引退したこととなる。 その後・単車には 乗っていたが…。 数日後 僕の家の電話が鳴った。 電話の主は 後の悪 龍 會の初代の頭… 能村からだった。 (能村) 『祐、 SPE〇TER辞めたんだって?』 『俺たちも暴走族をやりたいんだけど、どうも先輩たちの やり方とか気にいらなくてさ。』 『祐、これからどうするつもりだよ?』 (僕) 『どうするも、こうするもないよ、新しく暴走族作ってやるよ。』 (能村) 『やっぱりそうだろ!!そこで祐に相談なんだけどさ、俺らと暴走族作って走らないか?』 『祐が頭でかまわないからさ!!』 (僕) 『マジかよ!何台いる?』 (能村) 『単車は少ないけど東国分だけで10人は集まるな、祐、 やろうぜ!!』 (僕) 『こっちも声かけてみる、明日、能村の家に行く。行くまえに連絡するから人数集めといてくれ。』 僕は・当時、大洲中だった 現在でも親友として仲の良い 横山(通称・横)に 連絡をした。 (僕) 『横、相談なんだけど、俺と一緒に暴走族やらね~か? 新しい暴走族作っちまおうってよ、それに能村から、さっき連絡が来て、明日、能村の家に集まる事になってるんだ。』 (横山) 『マジかよ!俺、祐と一緒ならやるぜ!!』 準備は整った。image=279484586.jpg
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