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ウフフ、アハハと手を取り合い、くるくる回るB&SG。
マ『…もう…もう…勝手にしやがれー!』
バリーン!
と、せっかく縫い合わせた皮を再び引きちぎり、人間の欲の深さや嫉妬、そして愛のかたちを目の当たりにしたマスカッ太郎は無視され続ける痛みを知り、ついに誕生したのです。
マ『旅に…出よう!』
朱色の夕日が見送る中、高速で回り続け土を撒き散らしながら半分埋まっているB&SGを背にマスカッ太郎は歩きだすのでした。
そしてそこには脱ぎ捨てられた皮がマスカッ太郎の旅路を案ずるかのように夕日で優しく、淡く光を放つのでした。
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