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「ほらほら、もう諦めて殺られちゃってくださいよ」
もう牛の刻は過ぎている真夜中に女のよく透き通る声が響いく。
その声にまったく別の不気味な声が答えた。
『マ、マッテクレ!!ミノガシテクレ…!!』
「あれだけちょこまかと逃げ回って今さら命ごいですか」
『モウワルサハシナイカラ…!!ダカラ「臨兵闘者皆陣破前在!」
鋭利な声とともに剣印が振落とされる。
その刹那―眩い光が放たれやがてその光は細くなり消え不気味な声を発していたものは絶命した。
「ふう…無駄に体力を浪費した気がしました」
「全く…椿はいつも容赦ねえなー。せめて最後まで言わせてやれよ」
今度は若干幼げの少年の声が聞こえる。
「さっさとこの仕事を済ませたかったんです。それに最後まで言わせてやるなんて男の癖して随分あまっちょろい事言いますね」
「そ…そーか?」
「ええ、甘過ぎです。その甘さが命取りになるんですよ、真琴」
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