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「えっ…」
和輝の様子に理奈が
心配して話し掛けようとするが
違う声に遮られて
掻き消されてしまった。
「おっ!和輝!!」
「げっ!兄貴!!」
「ええ――!!?」
和輝の兄貴発言に
非常に驚いた理奈は
素っ頓狂な声を上げた。
「先輩って
宇柳くんのお兄さん
なんですか?」
まだ、驚きを隠せない様子で
理奈は和輝の兄に尋ねた。
「うん」
躊躇うことなく
簡単に和輝の兄は
爽やかな笑顔で返事を返す。
驚いている理奈をよそに
二人は仲よさ気に話していた。
「じゃあ、弟の事もだけど
俺の事もよろしくね
理奈ちゃん」
「はい!!」
和輝の兄は
和輝とは正反対の
気さくな優しい人だった。
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