1章

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「えっ…」 和輝の様子に理奈が 心配して話し掛けようとするが 違う声に遮られて 掻き消されてしまった。 「おっ!和輝!!」 「げっ!兄貴!!」 「ええ――!!?」 和輝の兄貴発言に 非常に驚いた理奈は 素っ頓狂な声を上げた。 「先輩って 宇柳くんのお兄さん なんですか?」 まだ、驚きを隠せない様子で 理奈は和輝の兄に尋ねた。 「うん」 躊躇うことなく 簡単に和輝の兄は 爽やかな笑顔で返事を返す。 驚いている理奈をよそに 二人は仲よさ気に話していた。 「じゃあ、弟の事もだけど 俺の事もよろしくね 理奈ちゃん」 「はい!!」 和輝の兄は 和輝とは正反対の 気さくな優しい人だった。
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