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こちらに気付くことなく
先輩達は話し続けた。
「あの妙に上手い奴
高橋だっけ…あいつがなー」
「あー、あの性格は
ちょっとな…」
理奈は心臓がどきりと
脈打つのを感じた。
目の前にいる
勝也について話している。
「俺なんか
この間レギュラーのこと
からかったら無視されたぜ」
「何にでも無関心だしな
あれで野球好きなのかよ?」
「先ぱ…!!」
理奈が抗議しようとしたら
勝也に腕を引かれた。
視線で言うなと伝えられる。
理奈が困惑していると
先輩達は気が付かないまま
去ってしまった。
もう別の話題をしている。
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