4章

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「俺と宇柳は全然違う アイツは何にでも一生懸命で アイツの周りは楽しそうに 笑ってて… 俺にはあんな風に 出来ないから 誰にも好かれな…」 「でも!!」 理奈が言葉を遮る。 勝也の顔は哀しそうで これ以上話させたくなかった。 「でも…かっちゃんのこと 好きな人はたくさんいるよ いつもかっちゃんを見に来る 女の子達だって…」 「あんなの 好かれているうちに 入らないだろ……」 「かっちゃん…」 ピーッ 笛が鳴り、集合が掛かる。 勝也はそのまま 皆が集まっている場所に 走り去る。 勝也がフェンスの前を 通り過ぎた瞬間、 先程の会話など 聞こえていない 勝也ファンの女子達が 歓声を上げる。 (こんなにファンの子いるのにな) 理奈は勝也の活躍を 見学に来た女子達を見る。 他の部活にもこんなに 人を集める人物はいない。
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