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……高校生にもなってスクール水着でプールに入る人間が居る等と、誰が思うだろうか。
元々童顔だった私はどこから見ても中学生か小学生にしか見えなかったであろう。
だがしかし、ヲタクである私にとってスク水とはステータスなのである。
私は堂々たる足取りでプールへと歩を進めた。
プールサイドには既に彼が待っていて、私の大好きな笑顔で手招きしている。
あぁ、この人は私の恋人なのだと何故だか誇らしい気分になった。
特訓の甲斐あって、私は水の中に潜る事が出来る様になった。
これだけでもかなりの進歩である。
しかし、調子に乗って水中で彼と悪戯に唇を重ねた事を監視員に咎められたりもした。
こんな幸せな夏休みが続き、私達は更に絆を深めたのだった。
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