第二章

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
――――あれから一週間、 未だに彼が隣にいないという事実に慣れず、大学の講義もおぼろげにしか聞けなかった。 考えれば考えるほど、彼のことが頭を離れてくれない。 忘れようと努力しているのに。 自分がこんなにもしつこい女だとは、思ってもいなかった。 時間になり教授が帰っていった。また講義をききそこねた。後で友達に聞こう。 そんなことを考えながら、講義室を出た。ボーっとしながら、次の講義室へ向かう。 足だけがきちんと動いてくれている感じだった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!