第二章
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廊下の角を右へ曲がろうとした時だった。 ―――ドンッ 誰かと派手にぶつかった。 プリントが散らばり、筆箱の中身が飛んでいった。 ――最悪、 まずそうおもったが、通行人がジロジロとこちらを見てくるので、早く片付けてその場を去ろうと思った。 ササッとプリントを集め、筆箱の中身をしまい、ぶつかった人にペコッと頭を下げて、立ち去ろうとした。 しかし 「ちょっと待て。」
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