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(俺はいつも好きになることを怖がってきた…いつか嫌われてしまうのじゃないか、いつかその人を嫌いになってしまうんじゃないか… いっそのこと片思いでいることが幸せなんじゃ…)
「圭太、一彦…やっぱり俺…」 拓は声が震えだした。 それを見て圭太と一彦が言う。
「拓!いつまでも自分の気持ちから逃げるなよ! 怖いなら好きになるな! 好きになりたいなら恐れるな!」 その言葉で拓の表情が変わった。
「俺…頑張るよ。自分の気持ちに素直になるよ。」
「それでこそ拓だ! 苦しい時は俺達が力になるけん」 優しく暖かい言葉が二人からでる。
「ありがと」 拓からも何か吹っ切れたように笑みがこぼれる。
「さっそく小雪にアドレス聞いて見ようかな」 拓は携帯をポケットから取り出してメールをうちだそうとした時…小雪から電話がかかってきた。
(え?珍しいな。何だろう?まぁついでに麻衣ちゃんのこと聞いてみよう)
【もしもし?どうした?】
【う、たっくん…】
(は?泣いて…る?)
【何泣いてんだよ?何かあったん?】
【ふ、フラれちゃった…他に女ができたんだって…】
(マジかよ…)
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