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【あたし…隆介のこと大好きだったのに…あたし】
(隆介?彼氏の名前?…ってかこんなん泣いてる小雪初めてだ…何も掛けてあげる言葉が見付からない…)
【もうあたし…死にたい…もうやっていけないよ…】
【小雪!?落ち着けよ。大丈夫だから…今家?】
【…公園…】
【どこの公園にいるの?】
【中央公園…】
【わかった!すぐに行くから待ってて!】
【わかった…】
…プープープープー………電話が切れると同時に拓は一彦と圭太に訳を話した。
「ごめん行って来る!また明日ね」 と拓が玄関を出ようとすると圭太が、
「拓!女を支えてあげる時は考えて支えろよ!」
(ん?どういう意味だ?)
拓は圭太の言葉の意味がよく理解できないまま、小雪のいる場所へと走った。圭太の言葉の深い意味を知ることになるのはこれからしばらくしてからのことになる。
(はぁ、はぁ、やっと着いた) 小雪のことを心配してほとんど全力疾走した拓は息がきれかけていた。
(小雪は……いた!)
公園の隅のベンチに座っている。
「小雪!!」 拓が走って小雪のもとへ向かう。 小雪の顔は涙で化粧もとれてしまっていた。
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