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二人は呆れてものも言えないような顔をしていた。
「はぁ~。ここまで女心をわからない奴が存在するなんて…」
二人は苦笑いをしていた。
「はぁ?意味がわからん。」
本当に拓は何もわかってないらしい…。
「だから~簡単に言ったら嫉妬なんよ! しかも、たぶんその小雪ちゃんて子、お前のこと好きになりだすぜ。」
「いや、だって小雪は幼なじみだし、麻衣ちゃんだってまともに話したことないんだよ?」
「そんなん関係ないやろ?世の中幼なじみのカップルはいくらでもいるし、お前がその気なくても、相手が好きになることだってあるやろ? 麻衣ちゃんて子は話したことないて言っても、現にお前は麻衣ちゃんを好きになった。だから可能性は0じゃないやん?何でも自分だけとか考えるからそうなるとよ。」
「だって…今更そんなん言われても…」
一彦と拓の会話に圭太が少し怒り気味に割って入る。
「だけん、支える時気をつけろて言ったやん」
「俺、どうしたらいい?」
「終わりやね…」
冷たい言葉が拓の胸に突き刺さる。何も言えない拓…そして…
「もう諦める」
そう言って拓は一人屋上から降りていった…
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