14人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
二人がベンチに座ってしばらく沈黙が続いた…
……………………………
最初に口を開けたのが小雪だった。
「たっくんあのさ、昨日のたっくん…すごいカッコよかった…なんか、あんな男らしいたっくん初めて見たからさ…ははっ」
小雪は少し照れを隠しながら言った。 すると拓は…
「まぁ~お前があんなに崩れたとこ初めてみたからな~。 なんか昔の自分とかぶったみたいで…」
「そ、そっか…もし、昨日の状態が小雪じゃなくて、他の友達とかでもあんなことしてあげた?」
小雪は拓の顔をじっと見つめた。
「は?お前何言ってんの?そんなんわかるわけないじゃん。」
拓は苦笑いしながら言った。 その時小雪が少し悲しそうな顔をした。 拓はこの時、少し小雪の気持ちに感づき始めていた…
(あいつらの言った通りだ…)
しかし拓はもう答えを出していた。今、自分にとって1番後悔しない答えを…。
「たっくん…あたしね、たっくんのこと……」
小雪が拓に気持ちを伝えようとした時…
「待って…」
拓の言葉が小雪を止めた。そして拓がゆっくりと話し出した。
最初のコメントを投稿しよう!