すれ違い~揺れ動く心~

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二人がベンチに座ってしばらく沈黙が続いた… …………………………… 最初に口を開けたのが小雪だった。 「たっくんあのさ、昨日のたっくん…すごいカッコよかった…なんか、あんな男らしいたっくん初めて見たからさ…ははっ」 小雪は少し照れを隠しながら言った。 すると拓は… 「まぁ~お前があんなに崩れたとこ初めてみたからな~。 なんか昔の自分とかぶったみたいで…」 「そ、そっか…もし、昨日の状態が小雪じゃなくて、他の友達とかでもあんなことしてあげた?」 小雪は拓の顔をじっと見つめた。 「は?お前何言ってんの?そんなんわかるわけないじゃん。」 拓は苦笑いしながら言った。 その時小雪が少し悲しそうな顔をした。 拓はこの時、少し小雪の気持ちに感づき始めていた… (あいつらの言った通りだ…) しかし拓はもう答えを出していた。今、自分にとって1番後悔しない答えを…。 「たっくん…あたしね、たっくんのこと……」 小雪が拓に気持ちを伝えようとした時… 「待って…」 拓の言葉が小雪を止めた。そして拓がゆっくりと話し出した。
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