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「小雪…俺ね、小雪のことは好きだよ。…………でも、その好きってのは異性に対しての特別な気持ちとかじゃないんだ。一人の親友として小雪のこと大切だと思ってる。 だから…ちゃんと言っときたいと…。俺、やっと本気で好きになれた人がいるんだ…まだ、関係は薄いけど…ちゃんと自分の気持ち伝えようと思う。だから…」
拓は小雪の顔を見て言葉が止まった。 小雪の瞳からはゆっくりと涙がこぼれていた。………拓が続きを話そうとした時…
「馬鹿だよね小雪……昨日彼氏に捨てられて…誰かに甘えたくて…そしたら…たっくんがすごい優しくて…暖かくて…ダメだってわかってたのに…………わかってたのに……」
小雪は唇を噛み締めて、一生懸命耐えようとしていた。
「小雪……」
拓は小雪の頭に手を置こうとしたが…その手を引っ込めた…。 小雪が涙を拭きながら言ってきた。
「たっくんが本気で好きになれた人って同じ学校の人…?」
「……違うよ。」
「小雪が知らない人…?」
「……知ってるよ。…今、小雪の1番身近にいる人かな…。」
「………………麻衣……か……」
「……うん…」
「…あいつ可愛いもんね…」
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