九州男児:拓

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「まぁ、お前がしたいようにすればいいさ」 圭太は優しく拓に言った。 そしたら一彦が携帯を見ながら大声で叫んだ。 「やべっ!」 拓と圭太はびっくりして 「いきなりどうしたん!?」 一彦は焦りながら言った 「もう授業始まってる時間ぞ!」 「げっ!?マジかよ!?急いで行こうぜ!」 俺達三人は走って教室に戻った。 案の定遅刻扱いになり先生から怒られてしまった。 〈キーンコーンカーンコーン〉 授業終了の合図がなった。 もちろん拓は寝ている。 一彦に起こされた。 「学校終わったぞ!本当良く寝るね~」 「寝る子は育つ!」 満足そうに拓は言った。その時、圭太が近づいてきて、 「はよ帰ろうぜ!」 そして俺ら三人はいつも一緒に帰る。 これが拓の習慣だった… 拓の中で恋が始まる一ヶ月前のこの日までは…
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