~救い~

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  図書館の出口には 柵のようなものがあった。 それを押さえて立っていたのは 隣のクラスのあいつだ…   恐かった。 でも通らざるをえなかった。   「早く歩けよ糞女!」   周りにはあたししかいなかった。 他の誰でもない あたしに言ったんだ… こんな所で泣く訳にはいかない。 脚が震えても聞こえてないフリ 平然装って笑ってた。 誰にも言えなかった。  
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