第二章 片思い

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第二章 片思い

高校に入学し、クラスにもなれ、部活も中学んときと同じ剣道部に入部した。無論勇一も一緒に(笑) そしてなぜかハルも一緒に! そんなある日、クラスの女子二人と友達になった。名前は、由香里と、チカ。由香里は陸上部で、しっかりした、まるで母ちゃんみてぇな奴で、家庭的な女。チカは、常にテンション高くて、頭も良く、スポーツ万能。のくせ、部活は吹奏楽部。二人とも席が近く、チカは俺の席の隣、由香里は勇一の隣たので、よく話をするようになった。 制服も衣替えになり夏服に始めた頃、俺は惜しくも県大会に出場できず、勇一は県大会に出場。由香里も大会で学校に来ない日が続き、俺とチカだけがいつもの席に座っていた。二人いないだけでこんなにも静かで、つまらないものなんだと思った。 そんなある日、いつものように外を見ながら授業を受けていたら、たまたまチカの顔が俺の目に映った。それはまるで、何かに悩んでいるか、もしくはつまらいような顔をしていた。 休み時間、気づいたら俺はチカに「何か悩んでんなら、何でもいいから言えよ」と言っていた。そしたらチカは、「悩み事聞いてくれる?」と言った。俺はその悩みを聞いた。悩みとは、チカは最近好きな人ができたらしい。でも、その男には好きな人がいるというのだ。俺にもこの時、片思いの女がいるとチカに話をした。俺は自分に言い聞かせるように、「その人の事思ってたら、いつかチカの気持ち伝わるよ」と言った。まぁ、「何かあったらメールでもしなっ」って事で、この時にメアドを教えた。この時からちょくちょくメールをするようになったのであった。
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