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その時、携帯が鳴った。
着信を見るとお母さんからだ。
「もしもし」
「麗子?今どこ?」
「えっ?カラオケだけど…なんで?」
「お父さんがね事故にあったの。お母さんこれから病院に行くから麗子もすぐきて。S病院だから。じゃあね」
「えっ?!ちょっとお母さん?もしもし?」
電話はすでに切られていた。
あたしは青ざめた顔になる。
「麗子チャン?どうした?」
祐樹クンがそんなあたしを心配して声をかけた。
「お父さんが…事故にあったみたい…。あたし、病院に行かないと。祐樹クン、ごめん。あたし帰るからみんなに事情話しといて」
「おう。つーかどこの病院?俺送るわ」
「えっ?そんな、悪いからいいよ。」
「連慮すんなて。急いでるやろ?」
「うん…ありがと」
みんなに事情を話してあたしと祐樹クンはカラオケを出た。
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