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「でも、ほんまおっきな事故じゃなくてよかったな。そうや、せっかくやしおとんが何もなくてよかった祝いしよか」 「あははは~無理やりつけたね。でもいいの?」 「ええよ~。さっき矢口から電話あったけど、もう戻らんって言うといたし」 「そっか…あたしのせいで、ごめんね」 「いやいや~気にせんといてや。俺、合コンとかあんまり好きちゃうから」 「そーなんだ。実はあたしもそうなの」 お互いに笑い合った。 「ほな、決まりやな。食べたいもんある?」 「じゃあ祐樹クンにお任せで」 「よっしゃ。ほな任してや。うまい店連れてったるわ~」 予想もしなかった展開になり、さっきまでの疲れが嘘のように思えた。 確かに疲れてるんだけど、疲れが別のものに変わっていくような気がした。
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