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「ここの店な、ツレがやってて飯もうまいねん」
「へぇ~。友達がオーナーさんなんだ」
合コンで年の話をしてなかった事に気づき、祐樹クンの年齢が気になった。
友達が飲食店を経営するぐらいだから、おそらく年上なんだろうと思った。
こじんまりとした外観からは想像もできないくらい中はお洒落に装飾され、ここはダイニングバーみたいな所なのだと思った。
慣れた感じでカウンターに座る祐樹クン…
あたしはその後ろから着いて行って隣に座った。
そして店員さんがオーダーをとりにきた。
「好き嫌いある?」
「ううん。ないよ」
「ほな今日は全部俺に任せてな」
祐樹クンはメニューをさっと開けてポンポンと決めて注文した。
「酒はどうする?飲む?」
「うん…じゃあモスコミュールで」
「じゃあ俺はビール」
店員さんはサラサラとメモをとり厨房へ消えていった。
友達の店とはいえ、手際よく注文する祐樹クンがスマートに見え、またドキドキしてしまった。
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