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カラオケで受付を済ませ、部屋に入る。
そして、順番に名前と職業だけの軽い自己紹介をした。
初めて聞く彼の声は意外にも低く、酒焼けしたような声にまたギャップを感じた。
あたしにはこのギャップも彼を格好良く見せる為のものに思えた。
彼が話す度にあたしの心臓はドクドクと早く波打ち、ずっとその声を聞いていたいと思わせた。
そんな風に感じながらも、もう一人の自分が待て待てと囁く。
外見に惑わされるなと。
そんな恋愛は10代で経験済みなのだ。
これは一目惚れなのだろうか…。
性格など全く知らない段階で、こんなに熱くなってる自分に驚いた。
彼の何がそうさせているのか考えてみるけどわからない。
まるで、雷にでも打たれたような感覚なのだ。
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