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部屋を出たものの、どうしようか。 カラオケでウロウロしてるのもおかしい。 とりあえず、座れるような所を探し、階段を探した。 その時… 「麗子チャン」 誰かに呼び止められ、振り返ると祐樹クンがいた。 バッチリ目が合い、体中に電気が流れたような衝撃がビリッと走り、時間が止まったような錯覚に陥った。 「そっち階段やで」 トイレはこっちというようなジェスチャーをしながら、悪戯っぽい顔で笑う祐樹クンに気づいて途端に恥ずかしくなった。 間違えたわけじゃないのに。 「ありがと~」 ハニカミながら祐樹クンの方へ近づいて行く。
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