エイリアンとプレデターと私

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「ここには映画研究会の作品がおいてある。すげーだろ。」 徹は得意気に戸をあけた。 「すごいけど、こんなにあると威圧感が。」 なんだ、このリアリティーは。 さすがは高専、やることが半端じゃない。ゴジラの人形、スターウォーズのお面黒マント。 有名な映画のキャラが再現され、ところ狭しと並ぶ。 「芸術だろ。たくやってクラスのヤツがやってるンだよ。」 芸術かどうかはわからないが技術がすごいことは私にもわかる。 「何度も何度も好きな映画見てると自分でもつくりたくなる。こだわりのかいあって、文化祭で大人気だったンだぞ。」 自分が作ったわけでもないのに徹は作品について語る。 でも私は「へぇ~」程度の感想しかもてない。 「オレ、パンと飲み物買って来るから見てて。ついでにエアコンのリモコン探してて。」 「待ってよっ!」
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