little×love

不格好なトリュフ

そんなことを考えながら、私は昨日つくった手作りチョコを食べた。

自分なりにきれいに包んだ包装を、破るように開く。

ぐしゃぐしゃになってしまった包装紙を、丸めてゴミ箱に投げ捨てた。

蓋を開けるとでてきたのは、不格好なトリュフ。

昨日は上出来だと思っていたのに

こうして改めてみると、とても美味しそうには見えなかった。

暑さにとけて、ねっとりとくっついている。

その中でもマシに見えるチョコを口に入れると、しつこいほどの甘さが広がった。

続けて、しきられた箱から五つのチョコを頬張る。

最後の一つを飲みこんで
まだ口の中に余韻が残っているうちに

箱もゴミ箱に突っ込んだ。