16人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
「私のこと、好きなんでしょ?」
華子は、妖しく笑ってそう僕に語りかける。
「ね?」
僕はそんな時、心底華子を可愛く思う。
愛しくて愛しくて
抱き締めたくなる。
「まぁた、なに言ってんのさ」
だけど、僕は誤魔化す。
ませたこと言ってんな、とちゃかして。
すると華子は、頬を膨らまして「むぅ」と怒る。
その顔が妙に子供っぽくて、惹かれる。
惹かれて、惹かれすぎて、とまらなくなりそうだ。
と、僕が言ったら、彼女は逃げるだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!