不格好なトリュフ

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最近はやりのジャニーズの新曲が、携帯から流れ出した。 「もしもし・・」 《あ、かな?今日・・・どうだった?》 電話からは、聞き慣れた親友のまなみの声が聞こえる。 彼女には、今日告白することも告げてあったのだ。 「だめ、ふられた」 明るい表情を見せていた声が、急に静まってしまった。 かといって、自分が明るい声をだす気にもならず、結局私も黙っていた。 《そっか……大丈夫?》 きっと、優しい彼女はどうやって励まそうかと考えているところなのだろう。 「大丈夫。思ったよりショックなかったし」 続く沈黙が申し訳なくなって、私は思いっきり空元気に話した。 よく考えれば、そんなに好きなわけじゃなかったかも。 とか ただの憧れだったかも とか。 話しているうちに、なんだか私もたいしたことじゃなかったような気がしてきていた。
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