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通信を切ってからどれだけ経っただろうか?
経験上、恐らくまだ一分も経っていないのだろう。
スティックを握る手が震えているのがわかる、新兵だった頃の初陣ですらこんなにブルッた事は無かった、
とは言うものの当時は駆け出しのしがない歩兵だったのだが…、
恐らく戦えばタダでは済まないと、自分自身が本能的に感じ取っているのだろう。
カイル「残りの装備は…、
チャフそれにグレネードが一つ、ファイアビーが一発、バルカンの残弾が50発、ガトリングバンカー、ガトリングのAP弾(徹甲弾)はエンプティ(カラ)か…」
指令を受けてから直ぐに飛び立つ事になった為、満足に補給も受けぬまま戦場に降りてしまった事を今更ながら後悔する。
カイル「整備兵め、
メタルリキッドの交換より弾を入れとけよ。」
悪態をついている内に向こうのTANKが動きだす、
前傾姿勢になりながらローラーダッシュで接近してくる。
バルカンで牽制するが、たかだか50発程度では足止めにもならない、
意を決した俺は玉砕覚悟で、紅いTANKが手に持つダガーの攻撃範囲ギリギリで、地面に向けてグレネードを投げつける。
グレネードは2機のTANKを巻き込んで爆発する。
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