人造神ジークリード

アライバル（着任）

現在の世界は国境が無いお陰でPassportなんて面倒を掛けなくて済む、
ジークリードシステムが個人のライフデータを全て記録している事による絶対管理の恩恵。
交通機関の窓口では指紋、網膜の照合が義務付けられている。
あまり関係ないがジークリードシステムは複数存在する。
先ずはアメリカのアラスカ、オーストラリアのアデレード、ロシアのオムスク、スペインのバルセロナ、そしてパナマの合わせて五基

なんでこんな話をするかと言うと今、俺は無人輸送機に揺られながらTANKで出撃待機をしていた。

カイル「栄転ねぇ…、
こりゃどう見ても厄介払いだよな」

ＨＭＤ（ヘッドマウントディスプレイ）から送られて来る映像は降りしきる雨、そして見渡す限りのジャングル、
砲弾が飛び交いいくつもの爆炎が立ちこめているその場所は間違いなく下は戦場だ。
そしてこれから俺が降りる場所、Ｇ監視機構軍シールズの基地、シール03、アマゾナス駐留連隊との合流が今回の任務だが…、
どうやら反Ｇの連中に嗅ぎ付けられたらしい。
ＨＭＤの映像表示を音声入力で変える。

カイル「デフォルトランディングポイント迄後10分、高度は…」

ステルス性を重視した為高度は300フィート、ヘイロー降下（高高度落下傘降下）は無理だろう。

不意に機体が下の戦場の通信を拾う