桃華研究所

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うわんうわんと照りつける太陽 汗でびしょびしょのシャツ と言えば 今が、どの季節か すぐおわかりになるだろうか ジリジリと照り付ける太陽の光を反射し、よりいっそう火力を増してくる海面 ぐったりとした僕を嘲笑うかのようにピタリと止んだ風 気持ち良さそうに飛んでる名前の知らない鳥……カモメかな ああ……僕は鳥になりたい 柄にも無くそんな事を思う 暑い暑い日差しから 逃げる場所など無い 小さな漁船の中 ドドドドっと 単調で無機質で無慈悲な エンジン音を聞きながら 今、僕はダウン気味なのだ……
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