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歳の頃は16歳ぐらいだろうか。
骨董屋に入ったのは初めてなのだろう。
少し緊張した感じである。
店主は、少年の顔をじっくりと観察し、そして口を開いた。
「ようこそ。夢視堂へ。君は何を探しているのかね?見たところ、骨董屋に入るのは初めてのようだが…」
少年は老人の顔をまじまじとみた後、こう言った。
「何だか、この店の前を通ったら、入らなければならない気がして…」
老人はそれを聞くと、ふむ、と頷いた。
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