Ж1話Ж ゲームソフト

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歳の頃は16歳ぐらいだろうか。   骨董屋に入ったのは初めてなのだろう。 少し緊張した感じである。  店主は、少年の顔をじっくりと観察し、そして口を開いた。   「ようこそ。夢視堂へ。君は何を探しているのかね?見たところ、骨董屋に入るのは初めてのようだが…」  少年は老人の顔をまじまじとみた後、こう言った。   「何だか、この店の前を通ったら、入らなければならない気がして…」   老人はそれを聞くと、ふむ、と頷いた。
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