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お姉ちゃんと言っても双子だからそんなに意識して無かったりする。
キーンコンカンコーン
チャイムが鳴り響く。
「あっ!帰らなきゃ~っ、ばいばい!桜に崩!」
柚姉ちゃんはダッシュで教室に向かった。
見送った私達はさっきまでの笑顔が無くなった。
何故かって?
柚姉ちゃんは いじめを受けているからだ。
私と崩は別クラスだから助け用が無い。
柚姉ちゃんは明るくて可愛くて勉強が出来て運動神経がいい。
褒めてる訳じゃない、事実なんだ。
完璧だからこそ妬まれ いじめに発展した。
私達は心配。
柚姉ちゃんをいじめているグループは一番怖いのだ。
やり方が行き過ぎてるし 誰も逆らえず、ただただ見て見ぬフリしか出来ないから。
祈るだけ
祈るだけなの。
柚姉ちゃんが安心して過ごせますよう―――‥と。
こんな事しか出来ない自分が嫌になる。
だから望む
奴等が死ぬ事を
「――ら‥」
早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね早く死ね!
「さくらぁ!」
「わあ!‥崩!脅かさないでよっ!もう~‥」
「また黒い事、考えてたやろ?最近多いで、自重し。」
「‥‥分かってるもん」
最近 私の精神も不安定なのは自分が一番理解出来てる。
私がイライラしてると
ぎゅっと握っていた携帯のバイブが鳴る。
私はそっと画面を見た。
【受信メール:☆柚姉ちゃん☆】
私は素早く指を動かし メールを見た。
すると
【本文:さくら 怖い 怖い】
‥‥!!
あいつら‥‥
私は返事を急いで打つ
【本文:待ってて?すぐ行くから】
パチン!と勢いよく折り畳み式の携帯を閉じると私は授業中なのに走り出した。
隣の隣のクラスへ
今日こそ許さない!
ブッ殺してやるんだから!
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