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★登場人物。★
藤原亜希
ふじわらあき
(16)
二階堂政輝
にかいどうまさてる
(16)
谷原恵
たにはらめぐみ
(15)
『心情支配』
あの日・・・。
俺の運命は変わった。
「あきぃ。」
いつものように語りかけてくる恵。
「なに?恵。」
そう一言で聞き返す。
すると・・・。
「キャッ。今日も可愛いっ。」
「はぁ~?」
いつものように無意味な解答が返ってくる。
そんなのは日常茶飯事。
そんな中、急に変わり始めた俺の日常・・・。
「は~い。皆座れぇ。」
「うわっ。今日先生来るのはやっ。」
「恵。もぉやめろよ。その言葉遣い。」
「いいじゃないっ。」
急に現れたアイツの存在。
「男女・・・。」
「なぁに。あき。なんか言った?」
「いや。なぁんにも。」
「うそつけぇ。」
「おいっやめろよ恵。」
いつものように飛び掛かってくる恵。
その横でジタバタする俺の瞳に飛び込む・・・。
「静かにっ。もぉ。転校生がビックリするだろっ?」
「転校生・・・?」
お前の姿・・・。
「今日からうちのクラスに転校してきた二階堂政輝君。皆仲良くするように。」
その瞳は・・・。
悲しみの色。
「あの転校生。なんか生意気くせぇ。」「たしかに不良くさいよなぁ。あの転校生。あまり関わりたくはないな。なぁ。あき。」
「ああ・・・。」
友達からそう言われ、ついこんな言葉を返してしまった。
けど・・・。
悲しみに染まったようなダークな瞳・・・。
真っ直ぐに見つめるその瞳が、俺達を支配する・・・。
「悲しそうな瞳・・・。」
君の声・・・。
君の声はどんな声?
「なに?なんか用?」
でも・・・。
「あきっ。」
「あ・・・。」
「・・・。」
「ごめんっ。」
中途半端で終わってしまう・・・。
情けない俺・・・。
「もぅ。アイツとは関わるなって。」
「痛いめにあうぞ。」
「・・・。」
でも・・・。
「よしっ。」
「おいっ。どうしたんだよあきっ。」
「二階堂っ!!」
「・・・。」
「あき?!」
自分が動かなきゃ・・・。
「二階堂。一緒に飯食いに行こうぜ。」
「あ・・・あぁ・・・。」
「おいっ。あき。なにいって・・・。」
「よしっ。決まりっ。」
始まらない・・・。
「行こう。」
~・・・~・・・~・・・~・・・~・・
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