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それでも
それでも私は…
「ねぇ曽良くん」
「!?」
既に気を失っていると思い込んでいた弟子はいきなり話し掛けられ思わず動揺した。だがそんな事など構いはしない。弟子の嬲りは息をする間も無く続くのだ。
まるで自分自身が凶器にでもなったかのように、師の話なんて馬鹿馬鹿しくて聞いてられるかと…無言で手を上げ続けた。
「ね…ねぇ…聞いて?聞くだけで…良いか…らぁ…」
「…」
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