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部屋には未だ生々しい音。
髪は長く引っ張られ何本か抜け落ちくしゃくしゃ…顔も赤紫に腫れ上がってしまった。
痛いはずなのに…
悔しいはずなのに…
それらとは違う涙が師の頬を伝い、自然と笑みが零れた…
「…私ね、こうやって曽良くんに叩かれるの…痛いけど…嫌じゃぁ…ないよ」
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………この変態」
いきなり喋り出したかと思えばこの人は…
完全に呆れ反った弟子。
その途端もの凄い形相とともに師の首に手を添え、ゆっくりと力を加え始めた。
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