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そんな時だ
不意に首に掛かる重みが無くなった
一気に肺が酸素を欲しがるのが分かる
「は、…ふぅ…」
必死に息を整えるも後ろに感じる気配…
冷汗が頬を伝う
案の定髪をわし掴みにされる
無理矢理顔を引き寄せられ、師の上半身が半回転する
僅かな痛みにも身体は敏感に反応し思わず顔が歪む
「みっともない顔しないで下さい」
久しぶりに声を聞いた気がした
何か返さなくてはと口を開いた瞬間…
生暖かい物が唇を塞いだ
-優しいキス
やっぱり…
いつもの曽良くんだ
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