62人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「い…ガハッ!!」
もう何回目だろう
覚えていない、覚える隙すらない
初めは些細な事だった。
右頬を叩かれたかと思えば脇腹をおもいっきり蹴り飛ばされ、向かい壁に背中を打ち付け…
芭蕉は疼くまった。
「顔を上げなさい」
嫌だ。
「言ってることがわかりませんか?貴方の顔を僕に見せて下さい、よ」
そう言って弟子は無理矢理に師の短髪を毟り引き寄せた。
「貴方のその顔を見てるとムカつくんですよ」
そう言って次は左頬を叩く。辺りに鈍いビンタ音。
さっきより強かったか唇が切れた。
ー鉄の味がする
最初のコメントを投稿しよう!