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初めて会ったのはクソ暑い夏やった…
「あっつ…なんでこんなに暑いねん」
手をパタパタと仰ぐも涼しくなる気配もなくいつの間にか俺の仰ぐ手は止まっていた。
「おい、侑」
俺の名前を呼んだのは啓太
「なんやねん、こんなクソ暑いのに…」
俺はめんどくさそうな顔をしながら啓太を見た。
「なぁ、アレ…誰だよ」
啓太はそう言えば、視線だけを「アレ」と呼ばれた女に向けた。
「どれや?」
俺は啓太と同じ方を見た。
俺は一瞬目を見開いた。
女は特に誰かと喋っているわけでもなく、ただ窓の外を眺めていた。
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