チノウミデオドルキミ。

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キミに言われた言葉は、 酷くボクの中心を貫いた。 ボクはキミをコワシテしまったのに、ボクはキミの全てを砕いてしまったのに、 キミがボクに微笑むのは、「ありがとう」って言うのは… ナ ゼ    ? 鮮血の沼、いや、海には、綺麗ではなさすぎる…… 「ミズウミ」の中で、光を失った片方を閉じ、僅かな光しかないであろうヒトミで、キミはボクを引き寄せようとする。 そんな君を直視するには、僕はまだ、幼なすぎたんだ。                              ―――キミは何故、泣いているの?―――                               ―――キミをナクシテしまうからだよ―――
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