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「ご、ご主人様って??」
目の前で起きていることが把握出来なくて彼に聞き返すと彼はニコッと笑い私を指差した。
「ご主人様♪」
「…」
一体何が起きてるの…;;?
何で私が主人なの;;??
「それよりお腹減った~…」
何か作って?、と言わんばかりに私を見つめてくる彼
でも、一旦何かしながら落ち着いて考えるもいいかもしれない…
「なんでもいいの?」
「うん☆」
彼の返事を聞くと私はキッチンへむかい、冷蔵庫の中から卵と牛乳を出す
「何か手伝う?」
「い、いいから。そこに座って待ってて?」
「は~い」
ひょこっと顔を出した彼にソファに座っているように言って朝食を作り始めた
そして、今起きていることを一つずつ整理していこう
まず…彼は誰なんだろうか
どこから入ってきたのだろう
何故、私を『主人』と呼ぶのか
わからないことが多すぎてまた冷静さが欠けてくる
「あぁ;;!?」
考え込み過ぎたようで卵が真っ黒になっていた
料理は考えながらするものじゃないね;;
それに考えるだけじゃ始まらないし彼に直接聞いてみよう。
私は出来上がった朝食を持って彼の元へ運んだ
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