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「にんじん大きいよ~!」
辰也がスプーンでにんじんを掬うと亮に言った。縦に半分、それに横に2回切っただけの為にとても大きい。
「好き嫌いはダメだよ、たっちゃん」
「学校でそれは止めてってば!」
どうもご機嫌が斜めの辰也に亮は苦笑いしている。
「そんなに由美に来て欲しかった?」
「来て欲しくなかったの!」
にんじんをよけて辰也がカレーを食べる。
「保護者の皆さん、この後は教室にて授業を行いますので食事を終えましたらご移動をお願いします」
太朗が黒板の前で言った。
「ねぇ、たっちゃん」
「何?」
ぶすっとした表情で辰也が返事をする。
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