二年前の失敗

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「あぶねぇ!」 そう言われた時にはもう遅かった 右目を撃たれてしまったようだ。 その日は銃撃音を聞かれ、警察が来て、仲間には見捨てられサツにパクられた日であった。 俺を見捨てた仲間はムショから出てきた時には、指が一本なくっなていた。 話を戻してそのムショに入った深夜。 俺は最後に話したい奴がいた。 家の妻だ。 しかし今日は離婚をする予定の日だった。 左目から涙がこぼれて仕方ない。 俺がヤクザと知ったその日から妻は離婚をせがんできた。 いつかはばれると思っていたが、ばれた時がこんなにも切なくなるとは思いもしなかった。 自宅の電話番号を入力する。 今日から自宅ではないが 「はい?」 電話に出た妻 何を言えば言いのか分からなかった 「今日、離婚の日だったよな?」 「あなた?」 「息子は何をしてる?」 「寝てるに決まってるでしょ」 「すまない。今日は帰れないんだ だから離婚届出しといてくれ」 「もう出してあるから。もう電話してこないで」 「分かった。それじゃあな」 余りにも素っ気ない電話であった。 最後くらいもっといいわかれかたをしたかった。 警察の冷たい手が俺を刑務所の奥へ運ぶ。 「今回の事件の事を詳しく説明してもらう」 正直に言ってしまっては組がなくっなてしまう。 あの組には色々と世話になっているし、俺を拾ってくれたのもあそこの組長だ。 そう、俺は捨て子だったのだ。 だから名前はも分からない、出身地も分からない。 そんな俺を拾ってくれたあの組は、俺の親であり、親友である。 そこの組の組長は木口という名前でこの人が俺の名前をつけてくれた 白田龍之介という名前にしてくれた。 そんな組を、俺は崩したくない。 「ではまず、何がきっかけなのか説明してもらう」 二時間後 なんとかごまかせた。 というより俺もなぜああなったのか。 右目の激痛で忘れてしまっている。 少し話を整理するか。 白田は布団に入って必死にここまでの事を思いだそうとした。 そして、懲役二年の罰が白田に出された。
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