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祖龍の特徴は雷を落とせることだ。蒼い鎧は雷を避けつつ弓を引く。たまに尻尾が直撃していた。
深紅の鎧は、雷の範囲から外れた場所から攻撃している。
祖龍に近づかずに攻撃を続ける二つの鎧、着々とダメージが溜まっている。
そこに耳をつんざくような音が響き渡る。祖龍の咆哮だ。攻撃が当たらずに攻撃を受けるのは理不尽だ。咆たくもなる。
しかし、蒼い鎧は咆哮など気にもせず攻撃を続ける。この鎧には咆哮対策が行われている。逆に祖龍は隙を見せたことになってしまった。
祖龍は無茶苦茶に雷を落とす。雷は対象に当たらずに地面に落ちていく……
……はずだったが、そこには深紅の鎧が耳を押さえていた。
雷は直撃、深紅の鎧は地面に倒れ込み力尽きた……
開始から早過ぎる戦闘不能に集中力はきれ、物語はリアルに戻る。
男は自信満々に有り得ない装備で戦った奴に侮蔑と不満を含んだ視線で凝視する。
耐え切れ無くなったのか視線の先のそれは……
｢火事場力攻撃力ヤバイねんぞ。｣
なんて垂れ流した。
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