数十秒の奇跡

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 元凶の親は言っても無駄なことに気付いたのだろう。それ以上何も言わずにゴミ袋がある方へ向かって行く。 場の雰囲気が嫌なのでなんとなく親について行った僕。ゴミ袋の中身確認を手伝うが実は二回目だ。手が痒い。  ゴミ袋の中身確認が終わって部室に戻ってみんなと合流、するとバスケ部との話を終えた先生が時間が遅いので終了を告げた。 アンタ話ししてただけじゃん。  そして部室に戻って帰る準備を始める被害者3人と加害者1人(この使い方は間違ってないハズだ)、精神的疲労もさる事ながら部活の後のサイフ捜索は肉体的にも疲れている。 適合するのは4人中3人だが… 「…………。」  疲労からか部室は当たり前のように沈黙に支配されていく。 もちろん適合するのは4人中3人だが… このままダルさに任せて自然解散するだろうと僕は思っていた。これ以上疲労は蓄積したくない。 4人中1人は知らないがな…
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