7352人が本棚に入れています
本棚に追加
屋上についた…まだ寒い…。
「琢磨…どうしたの??」
私が琢磨にきくと、琢磨はなんだかポケットから取り出し私に見せた。
写真だ…。
集合写真で…高校生くらいの先生がそこには立っていた。
「これはあの施設のやつだよね。」
というと琢磨はコクリとうなずいた。
そして、小さな琢磨も写っていた。
「琢磨も写ってる…かわいいね。」
そういうと琢磨はニカッとわらい。
「だろ!!」
と言ってくる。琢磨はこの写真を私に見せたかったらしい。
「ところで、亜紀。さっきの奴、いつも一緒にいるのか?」
と琢磨は聞いてきた。雄也の事だ。
「ん~一応仲良いから。」
そう答えると、琢磨は、
「ふぅ~ん、要注意人物だね。」
そう言ってくる。
「そんなんじゃないよ。」
と私は言ったけど、琢磨は、
「気をつけろよ。」
そう言う、何に気をつけろと言っているのか、良く分からなかったから…。
笑って流した…。
(それにしても…先生かわいい。)
「ねぇ、琢磨…この写真私に頂戴。」
そうお願いしてみる。
「やだよ!それ1枚しかないんだから。」
そう言って私の手の中から取った。
「欲しかったなぁ~。」
と私がすねると…。
「また見せるよ!」と笑った。
最初のコメントを投稿しよう!